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詳細:作業と成果物
概要で示した作業を、Input / Output、依存関係、完成条件まで具体化します。成果物は名前だけでなく、次工程が使える状態まで仕上げます。
1. Outputの目的と完成条件
| Output | 目的・役割 | サンプル/記載事項 | 完成条件・次工程 |
|---|---|---|---|
| 移行対象データ定義書 | 移行・アーカイブ・廃棄の境界を確定し、不要なデータを後工程へ持ち込まない。 次工程:プロファイリング範囲、抽出条件、テストデータの基準に使う。 | 対象テーブル/ファイル、期間、条件、件数見込み、保管区分、根拠、承認者 | 全対象が区分され、対象外の理由・参照方法・業務承認が記録されている。 |
| データプロファイリング結果報告書 | データ品質を感覚ではなく数値で把握し、対処の優先順位を決める。 次工程:マッピング、クレンジング、テストの合否基準に使う。 | 件数、NULL率、重複率、異常値、コード値分布、主キー重複、品質課題一覧 | 重要項目の品質指標と許容基準、課題の原因・対応方針・担当者が揃っている。 |
| データマッピング定義書 | 新旧項目の対応と変換を再現可能な形で合意する。 | ソース/ターゲット項目、型・コード変換、デフォルト値、空欄・エラー時の処理 | 必須項目・例外・コード変換を含め、業務責任者とIT責任者が承認している。 |
| データクレンジング仕様書 | 欠損・重複・不正値をどの条件で補正、除外、保留するかを明確にする。 次工程:ETL処理、例外データ管理、再実行、品質検証のルールに使う。 | 対象条件、補正前後、優先順位、除外条件、例外ルート、業務確認者、実施方法 | 自動補正・手動確認・移行対象外の境界が定義され、補正後の品質基準と承認者が決まっている。 |
| データアーカイブ設計書 | 移行しないデータを、保持要件と将来の参照性を満たして安全に保管する。 次工程:旧システム停止、保管運用、監査対応の前提に使う。 | 対象データ、保持期間、保管先、形式、検索キー、アクセス権、暗号化、廃棄方法 | 法令・契約・業務の保持要件、参照手順、復元確認、管理責任者が合意されている。 |
| 移行手順書(Runbook) | 担当者が変わっても同じ手順を安全に実行できるようにする。 次工程:開発、リハーサル、本番移行の実行台本に使う。 | 事前条件、コマンド/ジョブ、投入順、確認ポイント、ログ保存先、切り戻し | リハーサルで実行可能性を確認し、所要時間・担当・判定基準・ロールバックが記載されている。 |
2. 作業・Input / Output・依存関係
| 作業 | 概要 | Input | Output | 先行依存 | 区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2-1. 移行対象データの特定 | テーブル/ファイル単位での移行・アーカイブ・廃棄の分類 | 1-2 システム・IF移行マスター、1-3 系統別移行方針書、現行DB定義書 | 移行対象データ定義書 | STEP 1 | 必須 |
| 2-2. データプロファイリング実施 | ソースデータの件数、NULL率、重複、異常値、型・コード値の定量調査・品質評価 | 2-1 移行対象データ定義書、現行DB | データプロファイリング結果報告書 | 2-1 | 必須 |
| 2-3. データマッピング定義 | 新旧項目の型変換、コード変換、デフォルト値、例外ルールの策定 | 2-1 移行対象データ定義書、2-2 データプロファイリング結果報告書、新旧DBスキーマ | データマッピング定義書 | 2-2 | 必須 |
| 2-4. クレンジングルール定義 | 不整合データ、欠損値、重複データのクレンジング条件の定義 | 2-3 データマッピング定義書、2-2 データプロファイリング結果報告書 | データクレンジング仕様書 | 2-3 | 必須 |
| 2-5. 移行手順書 Runbook作成 | 実行順序、コマンド、事前条件、検証ステップ、ロールバック方針の作成 | 2-1 移行対象データ定義書、2-3 データマッピング定義書、2-4 データクレンジング仕様書 | 移行手順書(初版) | 2-4 | 必須 |
| 2-6. 移行データアーカイブ設計 | 移行非対象データの長期保管・参照方法の設計 | 2-1 移行対象データ定義書、1-3 系統別移行方針書、法令保管要件 | データアーカイブ設計書 | 2-1 | 任意 |
3. 補助的に用意する文書・ツール
4. 変更・履歴管理
- Gitや構成管理ツールによるマッピング定義(JSON/YAML/Excel)のバージョン管理。
- マッピング変更(カラムの追加・変更・型変換ルールの調整)は影響分析を行った上で変更理由と承認履歴を紐付ける。
5. このStepの完了条件
対象範囲、データマッピング、変換・例外ルール、実行手順を確定し、安全に移行を開始できる状態をつくる。
- 全体概要: 移行対象データの選定、データプロファイリングによるデータ品質の定量化、新旧システムのデータマッピング、データ変換・クレンジングルール、および実行可能な移行手順書(Runbook)を策定する。
- Input/Output: 【Input】新旧DBスキーマ、1-2 システム・IF移行マスター 【Output】移行対象データ定義書、データプロファイリング結果報告書、データマッピング定義書、データクレンジング仕様書、移行手順書
- 依存関係と必須性: [2-1.対象特定(必須)] → [2-2.プロファイリング(必須)] → [2-3.マッピング(必須)] → [2-4.クレンジング(必須)] → [2-5.手順書作成(必須)] / [2-6.アーカイブ設計(任意)]
- 変更管理・履歴管理: Git等でマッピング定義(JSON/YAML/Excel)をバージョン管理。カラム変更や型変換調整は影響分析後に変更理由と承認履歴を紐付ける。