Datacook Datacook
Salesforce

Salesforce 移行支援

データ品質を先に固め、外部ID設計と分割ロードでガバナ制限を回避します。 CRMの移行では顧客重複排除と名寄せが最優先課題です。旧システムの重複・テストデータをそのまま移行すると「ゴミを入れたらゴミが出る」状態になります。

🔗

顧客重複排除・名寄せ

移行前にメール・電話・会社名の複合キーで重複を特定・統合。業務担当者によるデータ確認を必須とする。

🔑

外部IDによる親子紐付け

旧システムIDを外部ID項目として設計し、Account→Contact→Opportunityの親子関係を正確に再構築する。

ガバナ制限への対応

移行中はワークフロー・自動通知を停止。バッチサイズ調整と分割ロードで制限を回避する。

オブジェクトの移行順序(親→子の順で投入)

Salesforceのオブジェクト間には厳密な親子関係があります。依存関係に基づき必ず「親から子へ」の順序で移行します。

順序オブジェクト親オブジェクトポイント
1 取引先(Account) —(ルートオブジェクト) 会社・組織の基本情報。最初に移行する。外部IDを必ず設定する。
2 取引先責任者(Contact) 取引先(Account) Accountとの親子関係を外部IDで紐付ける。Accountが先に存在することが前提。
3 商談(Opportunity) 取引先(Account) AccountのIDで紐付ける。ContactRole(関係者)はOpportunity移行後に設定。
4 ケース(Case) 取引先 / 取引先責任者 サポート履歴。Account・Contact移行後に投入する。
5 カスタムオブジェクト 対象オブジェクトに依存 標準オブジェクトとのリレーション設計を確認し、親オブジェクト移行後に投入する。

移行ツールの選択肢と使い分け

ツール種別処理件数特徴向いているケース
Data Loader Salesforce公式 大量データ向け CSVを使った投入・更新の選択肢。対象APIと件数上限は現行仕様を確認する。 大規模移行・定期バッチ
インポートウィザード Salesforce公式 比較的少量向け ブラウザ操作で実行できる。現行の対象オブジェクト・件数上限を確認する。 少量・シンプルな移行
Dataloader.io クラウドツール 大量対応 ブラウザベースで操作が簡単。MuleSoft製。スケジュール実行も可能。 クラウド環境・定期同期
MuleSoft / Boomi iPaaS SaaS間連携 SaaS間のAPI連携に強い。サーバー構築不要。月額費用が発生。 Salesforceを中心としたSaaS連携
Informatica / DataSpider 有償ETL 大量データ ミスを防ぐ高機能GUI。大量データを高速処理。ライセンス費用が高額。 ミッションクリティカル・基幹連携

よくある失敗例と対策

⚠️ 顧客重複を確認せずに移行

原因:重複・テストデータをそのまま移すと、検索や集計、既存自動化の結果に影響する可能性があります。

対策:重複候補を抽出し、業務担当者の確認後に移行対象を決めます。

⚠️ 外部IDの設計不足による関連付け漏れ

原因:親子関係の参照キーが不明確だと、関連レコードを正しく結び付けられない可能性があります。

対策:旧システムIDの一意性と対象項目を設計し、移行後に関連付けを検証します。

⚠️ 自動化が移行中に実行される

原因:ワークフロー、フロー、トリガーなどが移行データに反応し、意図しない通知や処理が起きる可能性があります。

対策:停止が必要な自動化を特定し、停止・再有効化・検証の手順を用意します。

⚠️ プラットフォーム制限による中断

原因:API利用量、バッチ、トランザクション、CPUなどの制限により、大量ロードが中断する可能性があります。

対策:現行仕様に基づいてバッチと実行時間を設計し、分割ロードと再実行手順を準備します。

Salesforce移行プロジェクトの相談をする

顧客データの品質整備から本番移行・定着化まで、実務ナレッジで支援します。

無料相談する

参考文献